高専卒業まで

 研究室配属が不本意な結果に終わり、航空整備会社への就職も叶いませんでしたが、大手造船メーカーに内定して、当時の私に取って満足できる進路となりました。

 そして高専生活最後の夏、地元であった海上自衛隊のイベント(下写真)に行ったり、ミリタリー漫画を読み漁るなど、艦船マニアぶりも加速して有頂天になっていました。また、ネットで大学生の就職活動について調べ、大手企業に入りやすい高専生の就職活動と比較して優越感に浸るなど自分にとって都合のいい情報に囲まれて周りが完全に見えなくなっていきました。

 しかし、高専卒では一定以上の役職に就くことが難しいことや、大学卒より昇進スピードが遅いこと、大学卒と扱いが異なることなど私にとって不都合な情報もありましたが目をつぶりました。同級生の中には成績最下層にも関わらず大学編入試験を頑張って国立大学2つに合格した人もいて、私も「大学編入を目指して頑張っておけばよかった」と後悔する気持ちが芽生えてきました。しかし、もうどうすることもできないので、大学卒に負けないように頑張ろうと思いました。

 研究室配属は不本意でしたが卒業するためにそれなりに頑張り、なんとか卒業に漕ぎつけました。一方で仲の良い友達がいる研究室に入り浸ってゲームに熱中したりして友達との時間も楽しみました。

 そして、高専を卒業。仲の良かった友達ともあっさりと別れ、以降、疎遠になって今に至るまで誰とも会っていません。同窓会で多分行方不明扱いになっていると思います(笑)。こうして、あまりぱっとしなかった私の高専生活は終わりました。