入社1年目の冬

 大学編入試験の勉強を始めて数か月経って入社1年目の冬を迎えました。密かに受験勉強に励む一方で、部署の忘年会や同期との忘年会など冬のイベントも楽しみました。年末年始は九州に帰省して大学編入したい旨を母に話しましたが、

 「折角大きな会社に入ったのにもったいない」、「コツコツ頑張ればいつか認めてもらえるはずなのにすぐ辞めるなんて」、「小学校の同級生の○○君はもう働いてて車も買って乗り回してるのに」、「学費、生活費はどうするの」といった具合で、心配してくれるのは有難いのですが私の気持ちは置き去りで、これ以上何も話す気が起きませんでした。とはいえ、学費のことはその通りなので、大学入学まで貯金に励みつつ勉強を続けることにしました。

 高専からそのまま大学編入する場合は同級生や先生、家族といった頼れる仲間がいて情報収集やモチベーションの維持の点で有利ですが、私のように会社に内緒で勉強してるとどこで漏れるかわからないので下手に話せないのと、家族もこのような感じなの孤独な戦いになります。しかし私の場合はこのような状況の方が逆に燃えるので勉強への熱は上がる一方でした。