高専での就職活動その6(造船メーカーへ)

航空整備会社の最終面接で落ちて、ひどく落ち込みましたが、学校に来ていた求人票で以前から目をつけていた造船メーカーを受けることにして少しづつ立ち直っていきました。そのメーカーは私が好きな艦艇の建造も行っている造船大手の一角で、飛行機から船へ気持ちを切り替えてがんばろうと思いました。その会社の選考はSPIと一回の面接でした

 まずは、航空整備会社の一次面接を受けた福岡に再び行き、テストセンターでSPIを受けました。航空整備会社の選考対策をしていたおかげでSPIや面接には少し自信がついていました。

 そして、いよいよ面接を受けに人生初の岡山県に行きました。恥ずかしながら人生で初めて新幹線に乗って前日入りして岡山駅周辺を散策、近くのホテルに泊まりました。

 当日は岡山駅からバスで一時間かけて海辺の田舎町にある造船所に行きました。バスの窓から見えた造船所の景色に圧倒されたことを覚えています。集合場所の迎賓館に着いて採用担当の方と合流しました。最初に迎賓館の食堂で昼食をご馳走して頂き、カツカレーを緊張しながら食べました。

 そして、いよいよ面接。総務部の管理職、後の上司となる技術系の管理職の方をはじめ3人との面接でした。今までの面接経験を活かして無事に面接を終えることができました。

 面接後は採用担当の方と工場見学をして、建造中の船やディーゼルエンジンの大きさや迫力に圧倒され、ここで働くという希望が膨らみました。

 面接からしばらくして、先生から内々定が伝えられました。こうして高専での就職活動が終わりました。大好きな船を造っている大手メーカーに内定したことを素直に喜び、この会社で活躍したいと希望に胸を膨らませました。