成り行きに任せたままの学生生活を続け、高専４年生も終わりに差し掛かかり、就職か進学か、どの大学、企業を受けるかといった具体的な進路を決める時期になりました。私は就職を選びましたが、私が通っていた高専では、就職活動は求人票が来ている会社の中から行きたい会社を選んで、学校推薦で一社ずつ受けるのが一般的でした。
私は、飛行機が特に好きだったので、求人が来ていた大手航空会社系列の航空整備会社に入って航空整備士になりたいという思いが強くなりました。そこで、その航空整備会社を受験したいと就職担当の先生に伝えました。
先生からは、航空整備会社は航空整備を専門に学ぶ航空専門学校の学生との競争になるので合格するのは難しいと言われました。さらに、何年か前に先輩が受験して落ちていることもわかりました。しかし、航空整備士の道に挑戦したいという思いを抑えられず、私は学校推薦でその航空整備会社を受験することに決めました。
