大学編入試験本番その2

大学に到着後、受験する学科毎に用意された控室に通されました。私が受験する学科では私以外に受験生が2名いました。そして、順番に呼び出されて試験を受けるのですが、私がトップバッターだったので早速呼ばれて試験室の教室に入りました。試験室に入ると、先生が3名待っており、進行役の先生の進行に従って試験を進めました。また、背後にはホワイトボードが用意されていました。

先ずは面接から始まり、志望動機を聞かれました。志望動機は以前の記事にある通り準備していたのですぐに答えられました。私が働きながら受験していることを知って「合格した場合は会社は辞めるのか」といった質問を受けたので退職して進学するつもりであると答えました。

次に、力学について口頭試問に進み、以下のようなことを問われてそれに対してそれぞれ次のように回答しました。

・「質点とは何か」

物体は空間的な広がりをもっているが、質量が一点に集中していると仮定したときの点であると回答しました。

・「重力とは何か」

万有引力の公式を覚えていたので、ホワイトボードに公式を書いて説明しました。

(後からわかったことですが地球の自転による遠心力も考慮して説明すべきでした。)

・「放物運動の運動方程式を立てよ」

受験勉強で何度もやったことでしたが緊張してしまい途中で「手が震えてるよ」と突っ込まれながらなんとかホワイトボードに運動方程式を書きました。

・「(初期条件を提示され)その運動方程式を解きなさい」

ホワイトボードを使って運動方程式を解こうとしましたが途中でわからなくなって行き詰まってしまいました。先生から「どのように解こうとしてるの」と問われ、変数分離法で解こうとしていると答えました。結局運動方程式を解くことはできず、回答時間終了となりました。

最後に私が高専の電気電子工学科出身であることを知った先生から「テブナンの定理とは何か」と問われましたが、電気の勉強からすっかり遠ざかっていた私は正しく答えることができず、ホワイトボードにブリッジ回路の図を書いて全然違う説明をしてしまいました。

そして、試験終了となり、教室を後にしてそのまま帰路につきました。「運動方程式が解けず落ちたかもしれない」と思い、帰りの足取りはとても重く、新幹線の駅で待ち時間呆然としていたことを覚えています。