国家公務員総合職試験に挑戦

大学4年生になる春休みに国家公務員総合職試験に挑戦することを決めて、3月下旬から大学の図書館に朝から夕方まで籠って勉強を始めました。試験本番は5月下旬なので勉強期間は2か月ほどです。

総合職試験は、1次試験と2次試験があり、1次試験は一般教養系の基礎能力試験と工学などの専門試験に分けられます。工学の専門試験の内容は大学院入試や企業の就職試験でも役立つ内容なので、過去問や参考書を購入したり、大学のテキストも活用して大学院試にも応用できるように勉強しました。

一方で基礎能力試験は日本語や英語の文章読解や社会科系の問題など一般的な大学入試や普通科高校の授業になじみのない私には少し取っつきにくい内容でした。特にできる気が全くしなかったのが数的推理や判断推理で図形や表を使ったパズルのような問題や登場人物の発言や部分的な資料からわからない部分を推理するといった内容で、解き方を覚えるというやり方が通用せず、いわゆる地頭がよくない私は苦手に感じていました。

それでも、今回の受験は大学院入試の練習であり、また、落ちても大学院在学中にチャンスはあと2回もあると思っていたので気楽に考えていたこともあり、だらだらと勉強してしまい、気が付けば試験前日になっていました。試験会場は大学からかなり離れた街中の専門学校だったので、街中のネットカフェで前泊して臨みました。さらに、最後の悪あがきとしてだらだらと徹夜して勉強しました。そんな無理もあって試験当日は風邪気味で寝不足という最悪の状態でエナジードリンクを飲んで朝から夕方まで踏ん張りました。午前は専門試験、午後は基礎能力試験で1日中机で問題と格闘してとてもハードな試験でした。試験が終わると結果はさておき挑戦してきたという達成感を感じました。

試験結果は1次試験不合格でした。得点をみると専門試験は合格基準点に近く、基礎能力試験は合格基準点までもうひと頑張りといったところでした。この分だとあと1年勉強すれば余裕で合格できると甘い見通しを立ててしまいました。結局、その1年あまり勉強はしませんでした。

そして、次の年も前年と同じような勉強量で総合職試験を受験しましたが、午前の専門試験すらボロボロで心が折れてしまい昼休みに試験会場から逃げ帰るという前年よりもひどい結果に終わりました。

何の試験にしても「落ちてもあと1年勉強して次の年の試験に臨めば余裕で合格できる」という考えは非常に危険です。大抵は1年だらだらと過ごして前年より悲惨な結果になるのがオチです。そのことを公務員試験への挑戦を通じて学びました。